冠婚葬祭なら
冠婚葬祭なら、何をさておいてもそこの地方や土地の習わしに従うのが、近所づきあいや仲間との交流という意味でも大切なことになります。冠婚葬祭は、一人の人生にとって、どの行事をとっても一大イベントであるので、粗相が許されませんから周囲の皆さんに助けていただきながら、滞りなく挙行する必要もあるからです。
自分のやりたいやり方や意思表示をしたいということがあっても、それを段取りなく押し通すことにすれば、陰口をたたかれ、お付き合いにヒビが入るという結果になってしまいます。結婚式や祝賀会であれば、まだ自由な企画を入れる余地は少しはあるのですが、お通夜やお葬式、七七日忌法要、一周忌法要ともなれば、全く余地はなくなります。冠婚葬祭を行う心得として大切なことです。地方や土地によっては、葬儀の際に包む香典やお供え物についても、一定のルールがあり、そればかりは「俺は俺流」というわけには行きません。
そこのしきたりややり方があまりに理不尽だから、自分が改革するというような強い意志や目的があるのであればともかく、そうでなければ無駄な抵抗ということになります。決められたやり方が腑に落ちないこともあり、変えるべきだと考え、それを一挙に解決しようとしても、事を急げば反作用が強くなるのでで、時期を見て、お膳立てを整えて、仲間を大勢作ってという具合に取り組まなければ、目的を果たすことは難しいからです。